会計

メルカリの今期の決算を考察してみた

先日東証マザーズに上場した、メルカリの決算が発表されました。日本で数少ないユニコーン企業として注目され、上場を果たしたメルカリの決算はどうだったのでしょうか。簿記3級の知識および会計を勉強中の自分なりに考察してみました。

FY2018.6メルカリの経営成績と財政状態について

まずは経営成績を表す損益計算書(P/L)から。

P/Lが表すもっとも大事な点は、その企業が1年でどれくらい儲けたか、あるいは損をしたか、ということです。これを端的に表した項目が当期純利益(損益)で、△7,041当期は70億円の赤字でした。ちなみに、売上高は357億円です。

赤字の理由は決算説明からして、人材、海外、テクノロジーへの積極的な投資のためであると考えられます。

続いて、貸借対照表(B/S)。B/Sが表すもっとも大事な点は、企業の財政状態です。

それを測るための指標は3つあり、資産合計・負債合計・純資産合計です。

当期は資産合計1,177億円負債合計633億円純資産合計544億円。財政状態を表す負債比率(負債合計÷資産合計)は53%でした。

昨対比でみると売上は大幅に伸長、財政状態は安定

当期だけでみても、どう変化しているのか過去からどのように成長しているのかがよくわからないので、昨対比でこれらの数字をみてみましょう。

まずは、経営成績(売上高と純損益)について。

メルカリIR損益計算書を元に作成

売上高は、今期は昨対比で162%の伸長。それに対し、純損益は△167%でした。赤字額は増加しているものの、売上高が増加しているため、昨年と変わらない比率で推移し、規模が大きくなり成長していることがわかります。

続いて、財政状態について。

メルカリIR貸借対照表を元に作成

グラフでみると今期は前期に比べ、資産合計が大幅に増加していることがわかります。さらに、純資産の割合も増えています。負債合計÷資産合計で求められる負債比率(財政状態のバランスを示す)は、FY2017の91%から53%まで減り、昨年に比べて、かなり安定していることがわかります。

上場したことにより、資本金が増え純資産の割合が増えたことが一因と考えられます。

まとめ〜次回はアメリカでの成績に注目!〜

純資産が増えた理由として、上場したことにより株主からの資本金が増加したことはある程度検討がついたのですが、資産の大幅増加の一因である、現金増加の理由がよくわからないので、わかる方教えていただけると助かります。。。

今後の展望で着目すべき点は、決算説明でもあった人材・海外・テクノロジーへの積極投資の結果、赤字から黒字への転換することです。日本の事業が現在売上高の90%以上を占めており、安定した収益源になっていることがわかりました。これからは、日本事業の収益からの海外事業への投資がうまくいくかどうか、つまり今後の海外事業の売上高の増加が鍵になります。

ミッションである「世界的なマーケットプレイスを創る」ということを実現していくために、日本のモデルをいかに横展開していくかが今後の見所となることでしょう。

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